日本で人口増加率が高い市区町村ランキング【令和7年国勢調査】

日本で人口増加率が高い 市区町村ランキング エンタメ

2026年9月29日に公表された令和7年国勢調査の人口等基本集計によると、日本の人口は1億2,297万2,528人。2020年の令和2年国勢調査と比べて-2.52%です。

全国1,740の市区町村のうち、5年間で人口が増えたのは169だけ。残りはすべて減少か横ばいでした。その169の内側を、増加率の高い順に並べます。

※本記事の数値は、総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」第1-1表(2026年9月29日公表)に基づきます。人口は2025年10月1日現在です。

順位の決め方と、対象から外したもの

順位は5年間の人口増減率。国勢調査が「2020年(令和2年)の人口(組替)」として公表している、令和7年10月1日現在の市区町村の境域に組み替えた2020年の人口と比べた増減率です。市町村合併による見かけ上の増減は、この組替によって取り除かれています。

対象は市(政令指定都市を含む)・東京23区・町・村の1,741。このうち福島県双葉町は2020年の人口が公表されておらず増減率が算出できないため、集計から外しました(双葉町の2025年の人口は211人)。残る1,740を対象としています。政令指定都市の行政区は、市の数値と二重に数えることになるため除いています。

順位 市区町村 2020年の人口 2025年の人口 増減数 増減率
1 大熊町(福島県) 847人 1,533人 +686人 +80.99%
2 富岡町(福島県) 2,128人 2,894人 +766人 +36.00%
3 浪江町(福島県) 1,923人 2,574人 +651人 +33.85%
4 楢葉町(福島県) 3,710人 4,536人 +826人 +22.26%
5 占冠村(北海道) 1,306人 1,486人 +180人 +13.78%
6 つくば市(茨城県) 241,656人 268,832人 +27,176人 +11.25%
7 台東区(東京都) 211,444人 228,046人 +16,602人 +7.85%
8 南幌町(北海道) 7,319人 7,883人 +564人 +7.71%
9 宜野座村(沖縄県) 5,833人 6,279人 +446人 +7.65%
10 流山市(千葉県) 199,849人 215,086人 +15,237人 +7.62%

上位5つは人口1,486人から4,536人の町村で、増えた人数は180人から826人です。率で並べると母数の小さい自治体が上に来ます。人数の規模で見ると順位がまったく変わる点は、まとめで扱います。

第1位 大熊町(福島県):+80.99%

847人から1,533人へ、5年間で686人の増加。増加率は2位の富岡町に45ポイント近い差をつけており、10位までのほかの段差で最も大きいのは3位→4位の11.59ポイントで、これの4倍近い開きです。

大熊町は東京電力福島第一原子力発電所が立地する町で、事故後に全町が避難指示区域になりました。経済産業省は2019年(平成31年)4月5日に大熊町の避難指示区域の解除を指示しています。面積78.73平方キロメートルに対して人口密度は19.5人。福島県58市町村のなかで増加率1位です。

第2位 富岡町(福島県):+36.00%

2,128人から2,894人へ766人の増加。増えた人数は上位5つのなかでは2番目で、1位の大熊町(686人)より多いのに、母数が大きいぶん率では下に来ます。

富岡町も原発事故で避難指示区域が設定された町のひとつです。経済産業省が避難指示区域の解除を指示したのは2017年(平成29年)3月10日。人口密度は42.3人で、面積は68.39平方キロメートル。福島県内では増加率2位でした。

第3位 浪江町(福島県):+33.85%

1,923人から2,574人へ651人増。富岡町と同じ2017年3月10日に避難指示区域の解除が指示された町です。

面積は223.14平方キロメートルで、上位10のなかで3番目に広い自治体(1位は占冠村の571.41、2位はつくば市の283.72)。人口密度は11.5人まで下がり、こちらは占冠村の2.6人に次いで低い数字です。広い町域に人口が薄く広がっている形になります。

第4位 楢葉町(福島県):+22.26%

3,710人から4,536人へ826人の増加。増えた人数は上位5つで最も多く、1位の大熊町より140人多い計算です。

4町のなかで避難指示区域の解除がいちばん早く、経済産業省の指示は2015年(平成27年)8月7日でした。2025年の人口4,536人は、上位4町のなかでは最も多い規模です。福島県全体は-6.70%と全国平均(-2.52%)を大きく下回っており、県内で増えた市町村は大熊・富岡・浪江・楢葉の4町と飯舘村(+2.66%)、大玉村(+0.35%)の6つだけでした。

第5位 占冠村(北海道):+13.78%

1,306人から1,486人へ180人増。増えた人数は上位10のなかで最も少なく、6位のつくば市(27,176人)の150分の1以下です。それでも率では5位に入ります。

面積は571.41平方キロメートルで、上位10で最も広い自治体。人口密度は2.6人と、こちらも上位10で最も低くなります。北海道全体は-4.68%で、179市町村のうち増加率1位が占冠村でした。

第6位 つくば市(茨城県):+11.25%

241,656人から268,832人へ、27,176人の増加。上位10のなかで増えた人数が最も多く、全国1,740市区町村のなかでも増加数4位にあたります(1位は大阪市の52,959人、2位は福岡市の50,401人、3位は江東区の29,192人)。

人口26万8,832人は全国92番目の規模で、人口10万人以上の277市区町村では増加率1位です。増加数の全国上位10に入っているのは、本記事の10のなかでつくば市(4位)・台東区(8位)・流山市(9位)の3つです。茨城県は全体では-2.69%ですが、44市町村のなかでつくば市が1位でした。

第7位 台東区(東京都):+7.85%

211,444人から228,046人へ16,602人増。人口密度は1平方キロメートルあたり22,556.5人で、これは全国1,740市区町村のなかで3位(1位は豊島区の23,483.2人、2位は中野区の22,761.6人)。

面積はわずか10.11平方キロメートルで、3位の浪江町の22分の1です。東京都は47都道府県で唯一人口が増えた都道府県(+1.35%)で、都内62市区町村のうち台東区が1位。都内では中央区(+7.48%)、江東区(+5.57%)、墨田区(+4.76%)、港区(+4.60%)と、増加率上位が湾岸・下町側に並びます。

第8位 南幌町(北海道):+7.71%

7,319人から7,883人へ564人増。北海道179市町村のうち、占冠村に次ぐ増加率2位です。

人口7,883人、面積81.36平方キロメートル、人口密度96.9人。北海道全体が-4.68%と全国平均の2倍近い減少率であるなかで、この道内2つの自治体だけが上位10に入りました。北海道で人口が増えた市町村は9で、179市町村の5%にあたります。

第9位 宜野座村(沖縄県):+7.65%

5,833人から6,279人へ446人増。沖縄県41市町村のなかで増加率1位です。

沖縄県全体の増減率は-0.06%で、ほぼ横ばい。47都道府県のなかで東京都(+1.35%)に次いで2番目に高い水準です(3位は千葉県の-0.43%)。県内で人口が増えた市町村は16あり、41市町村の39%を占めます。1,740市区町村のうち増えたのが169(9.7%)という全国の比率と比べると、沖縄県は4倍の密度で増加自治体を抱えていることになります。

第10位 流山市(千葉県):+7.62%

199,849人から215,086人へ15,237人増。増加数は上位10のなかでつくば市、台東区に次ぐ3番目で、人口21万5,086人は全国126番目の規模です。

千葉県54市町村のなかで増加率1位。2位は印西市(+7.53%)で、流山市との差は0.09ポイント。この2市はほぼ横並びで、11位の印西市が10位に入っていた可能性もある近さです。千葉県全体は-0.43%で、増えた市町村は12ありました。

まとめ

率で並べると母数の小さい町村が上に来ます。人数で並べ替えると顔ぶれは一変し、1位は大阪市(+52,959人)、2位は福岡市(+50,401人)、3位は江東区(+29,192人)、4位がつくば市(+27,176人)。この並びで上位10に入るのは、本記事の10のうちつくば市(4位)・台東区(8位)・流山市(9位)の3つだけです。

規模を揃えた見方もできます。人口10万人以上の277市区町村に限ると、1位つくば市(+11.25%)、2位台東区(+7.85%)、3位流山市(+7.62%)、4位印西市(+7.53%)、5位中央区(+7.48%)、6位江東区(+5.57%)。東京23区と、東京・茨城・千葉の近接市が占める形になります。実際、人口が増えた169市区町村のうち東京都が31、沖縄県が16、千葉県が12、福岡県が11、埼玉県が10で、この5都県だけで80を数えます。

反対側の端も見ておきます。減少率が最も大きかったのは珠洲市(石川県、-34.57%)、次いで渡名喜村(沖縄県、-32.66%)、輪島市(石川県、-28.28%)、夕張市(北海道、-23.51%)、南牧村(群馬県、-21.79%)。石川県の能登地方から2市が入っています。全国1,740のうち増えたのは169、横ばいが2で、残る1,569は減少でした。9割の市区町村で人口が減っているのが令和7年国勢調査の姿です。

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