茂原市ってどんな街?!徹底解説!

茂原市ってどんな街?!徹底解説! ライフスタイル

千葉県茂原市は、九十九里浜の南端、県のほぼ中央に位置する人口84,485人(42,531世帯、2026年10月1日現在)の市です。面積は99.92平方キロメートル。市は自らを「茂原は、『まち』と『いなか』の"いいとこ取り"ができる外房一の中核的な都市」と紹介しており、JR東京駅から特急列車で約60分という距離がその言い方を支えています。

そして2026年9月30日、この街に半導体関連2社の立地が決まりました。観光・ビジネス・食事・宿泊・治安・お土産の6点から、出張や転勤で茂原に向かう人に必要な事実をまとめます。

※本記事の数値・評価は2026年10月時点で公開されている情報に基づきます。Googleの口コミ評価・件数も同時点で確認したものです。

1章 観光:桜2,850本の公園と、72回を数えた七夕まつり

茂原の観光は、市のほぼ中央にある公園と、7月下旬の祭りの2本柱です。どちらも入場無料で、滞在の空き時間に組み込めます。

◆茂原公園(茂原市高師1325-1)
面積160,829平方メートル。園内にはソメイヨシノなど約2,850本の桜が植えられ、茂原市観光協会は「さくら名所100選の地」に選ばれた公園として紹介しています。市の説明では「山や湖水などの自然の地形を利用し」、展望広場や散策道、美術館、郷土資料館を取り込んで造られたもので、朱色の弁天堂が建つ弁天湖が中心にあります。毎年3月下旬から4月上旬の「茂原桜まつり」では夜間のライトアップも行われます。利用・駐車場とも無料で無休。冬には弁天湖周辺でイルミネーションの「冬の七夕まつり」も開かれます(2026年は2月7日から3月4日)。

◆茂原七夕まつり(JR茂原駅周辺)
2026年は第72回で、7月24日(金)・25日(土)・26日(日)の3日間、各日14時から21時まで(イベントは16時から)開催されました。主催は茂原七夕まつり実行委員会で、後援には千葉県や東日本旅客鉄道株式会社千葉支社が名を連ねます。25日はJR茂原駅東口のサンシティ町保商店街で「もばら阿波おどり」が17時から始まり、11連(もばら阿波おどり連協会所属9連と高円寺阿波おどり連協会の招待連2連)が参加します。観光協会はこの祭りを「関東屈指」と表現しています。

◆藻原寺(茂原市茂原1201)
日蓮が当地で法華経と題目の修行を説き、領主の斎藤兼綱一族が最初の帰依者となったことから「日蓮門下・お題目初唱の霊場」とされる寺です。本堂の右手に立つ石造釈迦如来立像は高さ丈六(4.85メートル)、元禄4年(1691年)のもので、観光協会は「市内最大の石像」と記しています。市指定文化財で、拝観無料・無休。

◆服部農園あじさい屋敷(茂原市三ヶ谷719)
総面積18,000平方メートルの敷地に250品種・10,000株以上のあじさいが植えられています。開園は6月上旬から7月上旬の8時から18時、期間中無休。JR茂原駅から約4キロ、タクシーで約10分。

◆茂原市立美術館・郷土資料館(茂原市高師1345-1)
茂原公園内に平成6年10月に開館した複合施設。美術部門は速水御舟の初期作品など郷土ゆかりの作家の作品を展示します。9時から17時まで、観覧無料(特別展は有料)。

2章 ビジネス:半導体2社がジャパンディスプレイ跡地への立地を決めた

茂原のビジネス面で2026年に動いた大きな案件は、9月30日に市が公表した企業立地の決定です。

◆新光電気工業株式会社(本社:長野市小島田町80)
代表取締役社長CEOは倉嶋進氏。プラスチックラミネートパッケージ、リードフレーム、セラミック静電チャックなどの製造販売とICアセンブリを手がける企業です。

◆FICT株式会社(本社:長野市大字北尾張部36)
代表取締役社長は雨宮隆久氏。プリント基板の製造販売などを行います。

この2社が活用するのは、株式会社ジャパンディスプレイ 茂原工場跡地(茂原市早野3300)です。市は別途「茂原市真名団地地区産業用地整備支援事業」も進めており、問い合わせ窓口は商工観光課(0475-20-1528)です。

茂原を含む長生地域のもう一つの顔は地下資源です。千葉県の説明では、天然ガスは地層中の地下水(かん水)に溶けた水溶性ガス鉱床として県下のほぼ全域に分布し、九十九里および夷隅地域を中心に約640本の生産井から年間約4.3億立方メートルが生産されています。かん水に含まれるヨードは九十九里地域を中心に生産され、令和2年の千葉県の生産量は8,180トン、国内生産量の約83パーセントにあたります。これは県全体の数字で、茂原市単独の値ではありません。

交通インフラは平成25年4月に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の長生地域区間が開通し、令和2年2月には茂原長南ICと茂原北ICの間に茂原・長柄スマートインターチェンジが開通しました。市の案内では、圏央道「茂原長南IC」から国道409号を通って市役所まで約10分、横浜駅からは羽田空港・アクアライン経由の高速バスで約120分です。

3章 食事:「もばら〜めん」とラーメン店の層の厚さ

茂原市観光協会が「食べる」カテゴリで挙げる店は、ラーメン店が半数を占めます。

◆らぁ麺 三軒屋(茂原市東部台2-1-4)
観光協会は「もばら〜めん発祥の店」と紹介しています。すっきりした味のスープに自家製麺、そして長生ネギや白子玉ねぎを使うのが特徴です。年中無休。Googleの口コミは★3.6・約670件。

◆中華そば 鷸(しぎ)(茂原市千代田町1-7-3)
化学調味料を使わず素材の味を生かした一杯で、観光協会は「柚子おろしがアクセントになり見た目よりもあっさりとした背脂醤油味」と説明します。年中無休。Googleの口コミは★4.0・約460件。

◆もんしち(茂原市高師825)
刺身や千葉県のブランド牛を使った"千産千消"の創作料理を出す居酒屋です。火曜から土曜は16時から23時(ラストオーダー22時)、月曜休。茂原商工会議所の「茂原銘産品」ガイドブック掲載店です。Googleの口コミは★4.0・約290件。

◆大衆割烹 網元(茂原市千代田町2-7)
観光協会は「昼は食堂、夜は居酒屋の地元に愛される名店」と紹介。魚料理が評判です。Googleの口コミは★3.9・約160件。

4章 宿泊:駅徒歩1分に150室、市内には48ホールのゴルフ場

茂原は宿泊施設の数が多い街ではありませんが、JR茂原駅の徒歩圏にビジネス向けの宿が集まっています。

◆シティイン茂原(茂原市高師737)
茂原駅から徒歩1分。洋室150室・定員167名で、観光協会が掲載する市内の宿では最も規模が大きい施設です。駐車場34台。

◆茂原ステーション ホテル(茂原市千代田町1-2)
茂原駅から徒歩3分。シングル45室・ツイン6室・ダブル6室の計57室、定員69名。駐車場20台。

◆HOTEL THE BELLE(茂原市八千代2-1-15)
茂原駅から徒歩6分。観光協会は「リニューアルOPENしたヨーロッパ風ホテル」と紹介しています。駐車場あり。

◆ホテル八千代(茂原市八千代2-6-5)
茂原駅から徒歩約10分、31室。チェックインが16時から24時までと遅く、夜に着く日程でも入れます。チェックアウトは10時、駐車場25台。

◆真名カントリークラブ(茂原市真名1744)
約70万坪の敷地に真名コース27ホールと、ゲーリー・プレーヤー設計の真名ゲーリー・プレーヤーコース18ホールの全48ホール。茂原北IC・茂原長南ICから約20分です。接待ゴルフを伴う出張なら、この近さは効きます。

◆リソル生命の森(長生郡長柄町上野521-4)
茂原市外ですが、茂原北IC・茂原長南ICから約20分の長柄町にある複合リゾートです。スポーツ施設・宿泊施設・レストランを備えており、泊まり込みの研修や合宿を伴う出張ならこちらも選択肢になります。

5章 治安:刑法犯323件のうち自転車盗が79件

千葉県警察が公表する市町村別の刑法犯認知件数(令和8年8月・暫定値)では、茂原市の総数は323件、前年同期比25件の減少です(県警は「月末の数値は変更される場合があります」と注記しています)。

内訳を見ると警戒すべき対象がはっきりします。窃盗犯の計236件(前年同期比11件減)が総数の7割以上を占め、最も多いのは「その他非侵入盗」の98件(2件減)、手口が特定される罪種では自転車盗の79件(3件増)が最多です。オートバイ盗は10件で前年同期から6件増、自動車盗は2件、ひったくりは0件でした。自転車やバイクで動くなら施錠の徹底が最優先です。

侵入盗では空き巣が9件で前年同期から7件の増加、「その他侵入盗」が20件、事務所荒しが2件。住居侵入も8件で5件増えています。車で動く場合は車上ねらい6件・部品ねらい9件という実績があるので、車内に荷物を残さないことが対策になります。

粗暴犯は計24件(暴行10件・傷害10件・脅迫2件・恐喝2件)、凶悪犯は計5件(2件減)。知能犯の12件はすべて詐欺で、前年同期から8件減っています。

6章 お土産:県指定の本納絵馬と、商工会議所が認定する「茂原銘産品」

茂原のお土産は、県が指定した工芸品と、商工会議所が認定した食品の2系統に分かれます。

◆本納絵馬(製作:矢部宏さん、電話0475-34-3108)
千葉県は昭和59年度に伝統的工芸品の県指定制度を発足させており、県が公表する一覧で茂原市の県指定伝統的工芸品として挙げられているのが本納絵馬です。指定は昭和60年。市は「日本画の技術を取り入れた絵画性の高い絵柄」と説明し、県の製作者一覧には「製作体験あり」と記載があります。

◆鯛ちょうちん
市の説明では、約300年前から作られてきた民芸品で、神前に鯛を供える風習が起源。材料は経木で、鯛ちょうちん保存会が手作りしています。7月上旬の八坂神社の祭礼で配布されるもので、店頭で常時売られている品ではありません。

◆上総袖凧/かやかや馬(入手できない品)
上総袖凧は男子の初節句にあげる凧で、大きいものは4メートル、地元の矢竹を使います。昭和60年に県指定を受けましたが、千葉県の製作者一覧では茂原市の上総袖凧の製作者は「廃業」と記載されています。七夕馬の別名「かやかや馬」はマコモを材料とする非売品で、市は原材料の入手が難しく現在は製作していないと説明しています。国の文化審議会は令和4年1月21日、これを「大芝の七夕馬製作技術」として「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択することを文化庁長官に答申しました。

◆茂原銘産品(認定:茂原商工会議所)
商工会議所が市内の優れた生産品を審査して認定するブランディング事業です。2025年4月に「キッチンカー」「カフェ&パン」の2部門を加えて13品を追加認定し、認定品は全61品になりました。第2期(令和8年4月1日〜令和10年3月31日)では、市が「七夕のまち」であることにちなんで認定上限を77品まで広げ、その中から「推奨セレクション(7商品)」を選定するとしています。第2期のガイドブックには茂原黒船(早野2357の焼きドーナツ)、三矢菓子店、もばら煎餅(町保7)、菓匠 美松(八千代2-4-12)などが載ります。

◆旬の里 ねぎぼうず(茂原市法目920)
農業者経営の農産物直売所で、名前は茂原がネギの産地であることに由来します。旬の野菜に加え、もちや太巻き寿司などの加工品も扱い、商品には生産者が表示されます。9時から18時30分まで、年末年始を除き原則無休。JR本納駅から徒歩5分、国道128号沿い。市のマスコット「モバりん」のグッズは、ここと市役所6階の商工観光課で販売されています(ピンバッジ200円、クリアファイル100円など)。

◆六斉市(茂原市茂原昌平町通り)
市役所近くの昌平町通りで毎月4と9のつく日(4・9・14・19・24・29日)に開かれる市で、季節の植木、野菜、果物、干魚などが露天で売られます。観光協会によると約400年の歴史があり、江戸時代に長生地方の交易の場として塩を主要商品に開かれたものです。同じ市は本納や大網にも立ちましたが、「現在も大勢の人でにぎわっているのは茂原だけ」。朝から日没まで営業です。

まとめ

茂原市は、人口8万人台の規模に対して公的な裏付けのある固有資産がはっきりしている街です。桜2,850本の茂原公園と第72回を数えた七夕まつり、県指定伝統的工芸品の本納絵馬、商工会議所が認定する銘産品。そこへ2026年9月30日、ジャパンディスプレイ茂原工場跡地を活用する半導体関連2社の立地が加わりました。

出張で入るなら、拠点は駅徒歩1分のシティイン茂原か徒歩3分の茂原ステーションホテルが動きやすく、夜は千代田町の鷸か網元、高師のもんしちが徒歩圏です。昼に時間が空いたら、駅から長南方面行きのバスで7分の茂原公園と藻原寺、公園内の市立美術館・郷土資料館を1時間半ほどで回れます。4と9のつく日なら昌平町通りの六斉市も歩くだけで見られ、7月下旬なら七夕まつり、6月なら服部農園あじさい屋敷、3月下旬から4月上旬なら桜まつりが重なります。レンタサイクルを使うなら、自転車盗79件・オートバイ盗10件という数字を踏まえて施錠に気を配ってください。

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